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夏の子

7月になる。もう夏だ。

10才位までの記憶はほとんどが夏だ。心を凝らせば、正月や凧揚げと泥あんか、祖母が灰を掻きまわしていた火鉢、火鉢に鉄板を渡して焼いてもらったうどん粉の「亀」、などが浮かんでくる。それぞれに楽しいのだが、私の記憶は「夏」に集中している。春や秋は印象が薄い。

米軍の空爆は正確で、川を挟んだ工場地帯は爆弾、こちら側の市街地は焼夷弾(ナパーム)と分けて攻撃したらしい。まちは平らで浅草の松屋や川岸の工場などの、コンクリートの建物が「縁側」から見えていた。夜には小名木川の貨物列車の音が聞こえていた。

工場地帯は当時は「廃墟」だった。工場が戻ってくるのはもう少し後になる。夏になると見渡す限りの「原っぱ」が広がる。何キロも遮るものがないという視界は、私の原点の一つになっている。毎年駄菓子屋で竹の棒に網が付いた「虫取り」を買った。もう少し年上の子は「竿竹」に鳥もちを着けて虫取りをした。草の生い茂る原っぱの所々にレンガ造りの塀が残っていたり、建物の土台があった。

圧巻は二つ三つあった池(爆弾の痕)だ。子供はここで戦争があり、爆弾が落とされたことなど知らない。こんな情景に疑問を挟んだ記憶はない。戦後10年以内だろうが爆弾の痕は立派な池になり、小魚が泳ぎカエルが繁殖しザリガニが這い、水の中にはミジンコが漂って立派な生態系を形作っていた。「アメンボ」は不思議な生き物で腰を下ろして(何で浮くんだろう)とずっと見ていた。「何で魚がいるの」と尋ねた記憶がある。「卵が風に乗って飛んでくるんだよ」と言われて納得した。

原っぱは昆虫の宝庫だった。子供たちは一つ一つに名前を付けて区別していた。頭のとがった草色のバッタは、大きなものから小さなものまで沢山いた。子供の分類ではイナゴはやや高級なバッタだった。トンボも糸トンボから、シオカラトンボ、など小中型は子供でも採れた。バッタの王様が「オオト(大型のイナゴ)」ならトンボの王様は「オニヤンマ」だった。大きくて立派で、高いところを毎日同じ時間に同じ通路で一直線に飛ぶ。大きな子や大人は大型の網で、待ち構えている。それで捕まる。石を投げると着いてくる。(あまり頭良くないな)と思っていた。

池で子供がおぼれて死んだという話はほとんど聞かない。「危ないから行っちゃだめだよ」と言われていたが「自己責任」で遊んでいたらしい。

沢山の虫を観察し、飼い、放し、じっくりと観察していた。(この小さなものにある「命」とは何だろう)と、子供は子供なりに毎日「不思議」を体験していた。草も木も昆虫も蜘蛛も、最初に実物を知り後から名前を聞いた。この体験による学び方がいつまでも残る。

用水路は下水道管が埋められ、道路の工事が始まり少しずつ工場が帰ってきた。あの空白の10年間ほどの間、子供たちの記憶に「緑の草原」が束の間生まれて消えた。私の夏の思い出はあの草原の思い出だ。

by zoofox | 2019-06-30 09:25 | 子供時代 | Comments(0)