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小学生唱歌

「唱歌」というと急に戦前に戻る気がする。学校で習ったのだから「童謡」とは少し違うと思う。ふと、(凄い歌詞があったな)と思い出した。きっと日差しが急に暖かくなったからなのかもしれない。

「朝はどこから」という歌があった。「朝はどこからくるかしら あの山越えて村越えて・・・」うろ覚えだが、結論が「それは暖かくて明るい(輝く)家庭から来る」、今はイメージだけが残っている。「〇〇〇児童合唱団」が歌う分にはさらっと聞けるが、男の先生が歌うと何となく「面はゆい」気がした。多分、歌詞に「希望」だとか「家庭」だとか歌詞らしくない言葉が含まれていたからなのだろう。戦前なのか戦後なのか作られた時期は知らないが、(何となく「めだかの学校」と違うな)と小学生は感じていた。

「シャボン玉」も後年の解説で合点がいったが、小学生が歌ってもその「もの悲しさ」は感じ取れた。「誰が風を見たでしょう」という歌は自分の顔の周りを気持ちよい風が吹き抜けるような気がした。これも大人になると歌詞としては(随分科学的だな)と思う。今考えてもこの問いには容易に答えられない。「風は確かにあるのになぜ見えないのか」子供には重い命題だった。地球の自転とか気圧配置とか何とか説明はできるだろうが、「じゃあ誰が風を見たの」と問われたら、風の影響(影)しか証拠がないことに愕然とする。

うっかりいい加減な説明で逃げて、「じゃあ『幸せ』って何」とか「私たちは何のために生まれてきたの」と畳みかけて尋ねられたら、子供の目を見て「それはね」と満足させる答えが出せるか自信がない。子供は人生の哲学的思考の入り口を垣間見て、子供なりに疑問を感じている。私に子供や孫がいたらこの手の質問は「私にも分からない、一緒に考えよう」とでも言うのかな。

by zoofox | 2019-04-18 06:05 | 考えること | Comments(0)