独りの戯言


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曇り空の日

朝、シャッターを上げて窓を開け、東に向かってポンポンと柏手を二つ打つ。ずっと父がしてきた習慣だ。5時半だったり、6時過ぎだったり、日によって少しずつ時間は違う。もうお日様の顔を見ることは滅多にない。その時空を見上げる。乾いた何か焦げ臭いような空気の匂いは今はない。まちの匂いが変わってきている。

不思議なものだが自分の体に刻まれた「時計とカレンダー」を知る時間だ。学生の頃から、勉強は朝型である。三時でも四時でも飛び起きて宿題や予習をした。この時間は、庭の犬が騒ぐので朝食前に、新聞紙(当時はレジ袋やテッシュなどはない)を何枚か持って、自転車の荷台に鎖を縛り付け、散歩に連れ出した。中型の雑種だが、力は強かった。犬に合わせて好きなだけ走らせる。時々前輪で前足を引かれて、キャンと鳴いた。でも根性のある犬で自分が満足するまで速度を緩めない。だんだん並足になる。ゆっくり声をかけながら走ると、マーキングと排便の時間だ。人間の言葉が分かるように、彼も要求する時は顔と口の中で何か言う。

当時はまだ「野犬の群れ」がいた。茶色のボクサー種のような犬がリーダーだった。「犬殺し」と呼ばれた野犬の捕獲がそろそろなくなる頃だった。人間は襲わないが、縄に繋がれている犬は襲撃の対象になる。私は自転車に「木刀」を差して用心していたが、この犬が襲われたことはない。襲って負けたのは見ている。弱いくせに鼻っ柱の強い犬だった。盲腸を切って退院してすぐに公園で「予防注射」があった。私の仕事だから連れて行く。1キロ以上の距離を徒歩で歩くだけでも傷に響く。彼は時ならぬ散歩だと思って、喜んで着いてくる。犬は犬の言葉があるらしい。公園が近づくと、足を踏ん張って抵抗する。仕方がないから抱き上げて会場に行く。注射はほんの一瞬だ。

「お手」、「コロリ(指で円を描くと横になって一回りする)」、「待て、よし」、「来い、いいよ」、そんな小さな動作は一度教えるとすぐ覚えた。夏は庭の木の陰に穴を掘って、首だけで母屋の動きを見ていた。彼が事故で死んで以来、私の家では犬を飼わない。犬は愛玩物ではない。人間と同格の心を持った生き物だと思う。今になって「大きな犬を飼いたいな」と思うが、彼を看取る自信はない。あれからもう50年近く経つのか。

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by zoofox | 2016-10-08 09:13 | 思い出 | Comments(0)