独りの戯言


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人生は面白い?

「人生は面白い」と言う人がいると、私は「へーそんなもんかね」と簡単には賛同しない。人間は動物だから、生まれて子孫を作って、愛する伴侶と子供や孫に取り巻かれて、時がくれば交代していく。脳みその中にはそんなプログラムが、最初から組み込まれているようだ。私はそんな平均的な人生とは違う道を歩いている。面白さの尺度も幸せの尺度も、大多数の人とは少し違うようだ。

私の周囲にも親戚にも、一度も結婚をしない人が増えている。男も女もだ。それで幸せでないかというと、そうでもない。面白くないかというと充分面白い。好奇心は何時までも絶えない。毎日、毎日知りたいことが増えている。

親戚が田舎で山を幾つか持っている。先日電話で話したときに、「山を一つくれよ」と言ったら「いいよ」と軽い返事だ。無指定の山林には、自由に家が建てられる。山小屋でも別荘でも造り放題だ。でも、小屋を作ってもそこに行く道を作り、冬は雪に閉じ込められる。電気や水道のことを考えると、とても快適な山荘生活などできるはずがない。何故集落に人が寄り添って住むのか、それしか方法がないからだ。

以前(平成の初めの頃)の夏、案内されてそんな山の中の空き家を見て回ったことがある。尾根道を走り少し開けたところに、数軒の田舎作りではない家があった。英国人やアメリカ人の年寄りが住んでいた。見晴らしのいいところだ。空き地では高齢者事業団のオジサンが草を刈っていた。こんな所でも住めるのかと驚いたが、相当の覚悟がないと暮らせない。一人暮らしのアメリカ人のお婆さんの話を聞いた。真冬には古い車で急坂を降りて町まで買い物に出てくるそうだ。今はどうなっているか知らないが、庭にブランコがあった。

学校の先生をしていた従兄弟が、定年になったら気心の知れた人と町の外れに、別宅を造る計画をしていた。先生の車で土地を見に行くと、県道を外れて少し上ったところに、平地ができていた。「○○(私の名前)、今なら一口乗せてやるぞ」と言われた。山歩きや渓流釣りの拠点にする目的らしかった。結局定年直後に先生は亡くなり、計画は他の人に引き継がれたのだろうか。

やっぱり人生は面白いんだろうな。いろんな曲がり角を曲がってみないと分からない。

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by zoofox | 2017-08-31 23:05 | Comments(0)